茨城県土浦市
土浦ベリルクリニック
理事長補佐 竹島 敬介 様
2026/8/31 08:45
データ作成の作業工数の壁を解消し、一度は諦めた加算の算定へ
【施設概要】
医療機関名: 土浦ベリルクリニック(茨城県土浦市)
診療科 : 内科・消化器内科・糖尿病内科・腎臓内科・循環器内科・
呼吸器内科・泌尿器科・⼀般外科・乳腺外科・人⼯透析内科規模 : 生活習慣病管理料算定患者数 約1,300名(月間)
令和8年度診療報酬改定前から、いちはやく外来データ提出加算(現 充実管理加算)を算定された同院。コガソフトウェアの「ライフケアコンパス」を使った院内運用について、竹島理事長補佐にお話を伺います。クリニックについて
――まずは土浦ベリルクリニック様について簡単にご紹介いただけますか。
竹島様 茨城県土浦市にあるクリニックです。つくばエクスプレスのつくば駅から終点の秋葉原まで45分と、東京へのアクセスは比較的いいエリアです。そのつくば市の隣が土浦市になります。周辺には霞ヶ浦という大きな湖があり、自然豊かで穏やかな環境に囲まれています。
――医療機関の分布としてはいかがですか。
竹島様 土浦駅の近くには医療機関が集まっていますが、当院は駅から少し離れた場所にあります。周辺にそこまで医療機関がないことや診療科が多いこともあって、お越しいただく患者様の数は多い方だと思います。

作業工数の多さに一度は算定を見送った
――この加算の算定を最初に検討されたのはいつ頃のことだったのでしょうか。
竹島様 前身の「外来データ提出加算」の時代です。加算を算定したいなと思って検討していましたが、制度が煩雑なうえデータ作成の作業工数があまりにも多く、これは工数に見合わないなと感じていました。
――その時点では、算定を見送られたということですか。
竹島様 そうなんです。最初は算定しないという判断をして、一度は諦めました。
――具体的にどのあたりが「見合わない」という判断につながったのでしょうか。
竹島様 やはりデータ作成を「誰がやるんだ」という問題が出てくるんですよね。お越しいただく患者様の数が多いということは、それだけデータ作成の工数もかかるわけです。
スタッフの残業をなるべく増やさないようにと考えている中で、この作業を負担してもらうのは難しいなというところがあり、それが諦めた背景です。
「ライフケアコンパス」との出会いとその効果
――一度は見送られた判断が変わったのは、何がきっかけだったのでしょうか。
竹島様 とある展示会でコガソフトウェアさんと出会い、そこでシステムのお話を伺ったのがきっかけです。システムを活用すれば、データ作成の負担が大幅に楽になりそうだと感じました。工数の問題で諦めていた加算を算定できるようになれば、収益も向上できる。そう考えて導入を決めさせていただきました。
――実際に使われてみて、どのあたりに効果を感じられていますか。
竹島様 まず、レセプトのファイルを取り込むだけで外来様式1の8~9割の項目が自動で埋まるので、全項目を手入力する場合と比較して作業量が全く違います。
そのうえで一番助かっているのが、一度入力した内容が翌月に引き継がれる機能です。毎月ゼロから同じ内容を入力し直す必要がないため、負担の感じ方がまったく変わります。
――導入した月からデータ作成が楽になるものなのでしょうか。
竹島様 自動で埋まらなかった項目は、こちらで入力する必要があります。最初の1〜2か月は対象の患者様が全員「初めて入力する方」になりますので、そこは踏ん張って埋めていく形になります。ただ、一度その方たちの入力が終わると、そこから引き継ぎ機能が効いてくるのでデータ作成が一気に楽になります。
その後のデータ作成では、一度入力した患者様の内容は全て埋まった状態からスタートしますので、あとはその月に新しく来られた患者様や、新たに充実管理加算の算定対象になった患者様の分だけ入力すれば提出できる、という形になっています。
「これがなかったら絶対に算定できないな」という思いで使わせてもらっています。
診療報酬改定を経ての変化
――2026年度の改定で外来データ提出加算が充実管理加算にリニューアルされ、外来様式1のデータ項目にも変更が入りました。既にデータ作成に取り組まれている立場からみて、この変更はいかがでしたか。
竹島様 今回の改定で、入力しなければならない項目がグッと減ったんですよね。改定に合わせて、ライフケアコンパスのシステムも適切かつスピーディにアップデートされました。
外来データ提出加算の頃は、ライフケアコンパスを使っていても私自身が週に一度、実際に手を動かして入力していました。そこが制度として簡素化されたのは大きかったですね。今では月に1回の作業日を設けるだけでよくなりました。
加算取得の効果と、データ作成がもたらした副次的な効果
――実際に算定できるようになって、経営面ではいかがですか。
竹島様 患者様の数によってどれだけの収益になるかは医療機関ごとに異なると思いますが、当院としては十分収益になるというところなので、非常に助かっています。
――データ作成を進めていく中で、何か変化はありましたか。
竹島様 自然と電子カルテを見る時間が増えました。特に生活習慣病の患者様が対象になってくるので、長い間通院されている方もいらっしゃるんですよね。
そういった方の体重の変化だったり、生活スタイルの変化も当院の場合は電子カルテに記録しているので、それらの変化を医師や看護師と会話しながら見るような機会が増えてきました。
結果として、患者様のことを考える時間が以前よりも増えてきたかなと思います。
――点数を取ることだけが目的ではなく、生活習慣病の管理を充実させるための手段になっており、まさに制度が想定していた形なのではないかと思います。
最後に、加算算定を検討されている医療機関様へメッセージをお願いします。
竹島様 昨今、診療報酬の改定に伴って、医療機関の収益は少し厳しい状況になっているかなと思います。かつ、世間的には賃上げやベースアップ、物価も上がっていますから、職員の皆さんに還元しなければいけないという考えはありつつも、なかなか今の診療報酬上そこまで上げてあげられないという苦しさを抱えていらっしゃる医療機関様もたくさんおありかなと思います。もちろん当院もそれに該当する施設です。
算定できる診療報酬は可能な限り算定していかないといけないという中で、提出フローの煩雑さで諦められていた医療機関様がいらっしゃったら、ぜひ一度お話を聞いてみていただくのが良いのかなと思っています。なぜなら、我々がすごく楽に今は算定できるようになったという実績があるので。
少しでも多く診療報酬を算定して職員に還元したり、今後のサービスのために機器を買い揃えたりしていかなければいけない中で、この充実管理加算も、システムを使えば十分に算定できるようになると思います。そういった形で、医療業界全体が盛り上がっていったらいいのかなと思っています。
――本日は貴重なお話をありがとうございました。
編集後記:
データ提出で加算を取ることが制度の目的ではなく、患者様の生活習慣を適切に管理する整える体制づくりを促すことが外来データ提出に加算を設けた本来の意図だと思うので、そのようなお言葉を竹島様から伺えてとても嬉しかったです。
外来様式1を簡単に作るだけではなく、日々様々なクリニック様をサポートさせていただき、悩みやつまづきのナレッジも貯めています。
どんなことでもコガソフトウェアに相談していただければと思います。
